忘れたくないこと。
彼が今、音で様々なことを表現をしていること。

彼にとって「言葉」と言う認識はなく、全ては感覚で捉えられている。

何か伝えたいこと(伝えたいと言うより中から出てきているだけかもしれない)がある時、彼は色々な音を出す。

ハチミツがとんがったような音を出す時もあるし(遊びたいような感覚のとき)
灰色の空みたいな音をだすときもあり。(ブーブー文句言いたいような感覚の時)
アイウエオのマントラみたいな音を出す時は、頭が冴えていてすらすら喋ってみたい時。
パッと思い出せないけれど、いろんな風景が見えるような音を出す。
溢れ出る表現の根元もオトナの感覚に当てはめることはできない。
その新しい感覚を探って音をキャッチすると、私にとって新鮮な感覚を体験できるからおもしろい。

これってすごく音楽的なことだと思う。

最初は早く言葉を喋って欲しいと思っていたけれど、彼の発する音の質感の鮮やかさに、けっこうハッとすることが多く、喋って願望はすっかりなくなってしまった。
意味なんて全然なくていい。
ただ私にはその音の色彩が伝わる。
たまに「そうきたか!」と表現のおもしろさに悔しささえ覚える。笑

それが彼の発する音のおもしろさ。

おそらくこれが、声の質感の豊かさを育む大切な時間になるのだろう。
意味だけで伝わってしまったら質感はいらないことになってしまうから。

ゆっくりゆっくりたくさんの音の質感を味わって体験してほしい。

絵本なんてちゃんと読めなくていいね。

オトナの感覚押し付けのおもちゃなんておもしろくないね。

物事に意味やまっすぐな通り道なんて絶対的に必要なものじゃない。

ただただその場と質感を楽しんでいたっていい。

そういえば私自身がそういう趣向の強いひとだったじゃない?

私は君の教えてくれる遊びを楽しむことにする。


私とは違った感覚で生きている人間の表現を一日中近くで見ていられることは、この人生最大の幸運だろう。





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